財産管理に関する記事

これから稼ぐはずが…安易な事業承継の落とし

株式会社Aの社長I氏は、創業者であった父を亡くし、後を襲ううこととなった。 彼は父親の保有する、会社の発行株式をすべて相続し、代表取締役としての登記も完了させたところ。また、融資を受けている各金融機関とも、保証人の切り替え等に関する手続きをすでに済ませてあるなど、相続対策には万全の構えを見せる。 A...

決定版!親の財産を手っ取り早く調べる方法

 遺産相続で悩むことが多いのは、与えられた遺産を遺族の間でどう分けるか、そしてそもそも故人の財産はどれだけあるのかということだ。とくに、資産家でもないいわゆる普通の仮定の方が亡くなった時、話はこじれる。というのも、ある程度の財産を保持している方であれば生前から相続対策(相続税発生時に備えた節税や、財...

相続で成功するための 4 つのポイント

「相続で失敗しないための4つのポイント」 親が亡くなった時どうするか? こう問いかけられたとき、自分が行わなくてはならないこと、行いたいと思っていることなどを、順 序立てて述べることのできる人は、どれだけいるのだろうか。現在日本では年間約120万人が亡く なっており、もちろん財産額に多寡はあるし、相...

なぜ遺言書が必要なのか

故人の身辺を整理していたある日、ひょんなところから、一通の手紙が出てきた。表紙を見ると、 そこには「遺言書」と記されていた――。   こんな状況に直面した時、どうすればよいのか。我が国において亡くなる方のうち、遺産の内訳や その分け方などを、遺言書という形できちんと指定している人は少ない。...

今からできる、実家の片づけ

最高裁判所「司法統計年報(家事事件編)平成30年度」によると、相続でもめることになりがちなのは、資産家ではなく、いわゆる一般家庭でおきています。 ある程度の財産をお持ちのご家庭であればその処分をどうするかについて、所有者の生以前からある程度話が進んでいることも多いのだが、そうでないご家庭の場合、遺産...

子供のためを思ってやったのに……恨みを買う名義預金

名義預金が招いた悲惨なお話 先祖代々の拳法を受け継ぐアスリートのK志郎は父R健を亡くし、彼の遺産を相続することになった。 資産家でもあった父の遺産は億に達するほどだったが、K志郎は四人兄弟の末っ子であるため受け取る額も四等分(全財産を我が物にしようとする野望の持ち主はいなかった)。 「俺の相続財産は...

遺産分割の話し合いが進まなくて困ったら

話し合いがまとまらない三大パターン 被相続人が亡くなり、葬儀など死後の儀式を一通り済ませた後決めなくてはならないのが、故人の財産をどう処分するかということ。 これについて相続人が話し合うことを遺産分割協議というのだが、厄介なルールがいくつかある。 遺産分割協議には相続人、つまり相続資格のある遺族や、...

書けばいいというものではない――失格な遺言書とは

遺言書は強い 遺言書は相続トラブルを避ける上で、最も有効な手段の一つだ。 遺言書の効力は大変強力であり、家庭裁判所から有効な遺言書と認められるか、公証人役場で作成されたのであれば、その内容は原則最優先され※、故人の要望通りに財産が分けられる。 また、遺言書はしばしば財産の分け方しか指示できないと誤解...