年金受給権者死亡届・未支給年金の請求

概要

年金を受けている方が亡くなると、年金を受ける権利がなくなるため、「年金受給権者死亡届(報告書)」の提出が必要です。 なお、平成23年7月以降、日本年金機構に住民票コードが収録されている方は、原則として、「年金受給権者死亡届(報告書)」を省略できるようになりました。 また、年金を受けている方が亡くなったときにまだ受け取っていない年金や、亡くなった日より後に振込みされた年金のうち、亡くなった月分までの年金については、未支給年金としてその方と生計を同じくしていた遺族が受け取ることができます。
※未支給年金がない場合は、年金受給権者死亡届(報告書)のみの提出になります。
※亡くなられた方に一定の遺族が居る場合、遺族年金等を受け取ることが出来ます。

未支給年金を受け取れる遺族

年金を受けていた方が亡くなった当時、その方と生計を同じくしていた、
(1)配偶者 (2)子 (3)父母 (4)孫 (5)祖父母 (6)兄弟姉妹 (7)その他(1)~(6)以外(平成26年4月1日以降) の3親等内の親族 です。
未支給年金を受け取れる順位もこのとおりです。

1親等 子の配偶者・配偶者の父母
2親等 孫の配偶者、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟
3親等 曽孫、曽祖父母、曽孫の配偶者、甥・姪、叔父・叔母、甥・姪の配偶者、叔父・叔母の配偶者、配偶者の曽祖父母、配偶者の甥・姪、配偶者の叔父・叔母

書類の作成

① 必要な書類を取得しよう

年金受給権死亡届(報告書)
未支給(年金・保険給付)請求書

上記書類は日本年金機構のホームページよりダウンロードできます。
年金を受けている方が亡くなったときー日本年金機構

② 書類に必要事項を記入しよう

年金受給権死亡届(報告書)

日本年金機構のホームページにある記入例を参考に記入して下さい。
年金受給者死亡届記入例 – 日本年金機構

年金受給権死亡届(報告書)の記入方法

【死亡された方】

年金コード欄

年金コード
亡くなった方の年金コードを記入して下さい。
※亡くなった方が複数の年金を受けていた場合は、全ての年金コードを記入をして下さい。

氏名・生年月日欄

生年月日
亡くなった方の生年月日を記入して下さい。

氏名
亡くなった方の氏名を記入して下さい。
氏名に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

死亡した日欄

死亡日
亡くなった方の死亡日を記入して下さい。

【届け出される方】

届出本人が記入する場合は押印扶養です。(押印する場合は正・副ともに押印をして下さい。)

氏名・続柄欄

氏名
届出をする方の氏名を記入して下さい。
氏名に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

続柄
届出をする方の続柄を記入して下さい。

住所・電話番号欄

電話番号
平日の日中に連絡がとれる番号を記入して下さい。(携帯電話番号可能)

住所
届出をする方の住所を記入して下さい。
住所に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

【その他】

年金証書を添付出来ない場合は、書面したのア・イ・ウのいずれかに○をつけて下さい。ウに○をつけた場合は、添付出来ない具体的な理由を記入をして下さい。

未支給【年金・保険給付】請求書

日本年金機構のホームページにある記入例を参考に記入して下さい。
未支給【年金・保険給付】請求書記入例 – 日本年金機構

未支給【年金・保険給付】請求書の記入方法

【死亡された方】

年金コード欄

年金コード
亡くなった方の年金コードを記入して下さい。
※亡くなった方が複数の年金を受けていた場合は、全ての年金コードを記入をして下さい。

氏名・生年月日欄

生年月日
亡くなった方の生年月日を記入して下さい。

氏名
亡くなった方の氏名を記入して下さい。
氏名に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

死亡した日欄

死亡日
亡くなった方の死亡日を記入して下さい。

【届け出される方】

届出本人が記入する場合は押印扶養です。(押印する場合は正・副ともに押印をして下さい。)

氏名・続柄欄

氏名
届出をする方の氏名を記入して下さい。
氏名に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

続柄
届出をする方の続柄を記入して下さい。

住所・電話番号欄

電話番号
平日の日中に連絡がとれる番号を記入して下さい。(携帯電話番号可能)

住所
届出をする方の住所を記入して下さい。
住所に必ずフリガナを忘れないで記入をして下さい。

受取機関欄

受取機関がゆうちょ銀行以外の場合「1」に○をして下さい。

金融機関
届出(受取)する方の受取金融機関名を記入し、銀行・金庫・信組のいずれかに○をつけて下さい。

支店名
支店名を記入し本店・支店・出張所のいずれかに○をつけて下さい。

口座番号
口座番号を記入して下さい。

注意:貯蓄預金口座では年金の受取が出来ません。
また、インターネット銀行は年金の受取が出来ない銀行もありますのでご注意下さい。

受取機関がゆうちょ銀行の場合「2」に○をして下さい。

記号
届出をする方のゆうちょ銀行の記号を左詰めで記入をして下さい。

番号
届出をする方のゆうちょ銀行の番号を右詰めで記入をして下さい。

エ・オ・キ欄の記入の仕方

エについて
亡くなった当時、生計を同じくしていた方(配偶者・子・父・母・孫・祖父母・兄弟姉妹・その他3等親内の親族)の有無について、該当するほうに○をつけて下さい。

オについて
JR・JT・NTTの共済保険を受けていた方のみが対象です。
☆ 相続人とは配偶者と子 孫・曾孫 父母 祖父母・曾祖 父母 兄弟姉妹 甥・姪の方です。 ☆ 「はい」に○をつけた場合、続柄を記入してください

キについて
請求者が配偶者または子の場合であって、 住民票上世帯を別にしているが、住所が住民票上同一の方のみ対象です。
☆請求者氏名を記入し、別世帯となっていることについて の該当の理由に○印をつけてくだい。2に○をつけた場合、別世帯となっていることについての理由を記入してください。

申請・届け出

年金受給権死亡届・未支給年金請求書の提出方法

事前準備

【年金受給権死亡届(報告書)】
・亡くなった方の年金証書
・死亡の事実を明らかにできる書類(戸籍抄本、市区町村長に提出した死亡診断書(死体検案書等)のコピーまたは死亡届の記載事項証明書)

【未支給【年金・保険給付】請求書】
・亡くなった方の年金証書
・亡くなった方と請求する方の身分関係が確認できる書類(戸籍謄本等)
・亡くなった方と請求する方が生計を同じくしていたことがわかる書類(住民票の写し(コピー不可)等)
・受け取りを希望する金融機関の通帳 ※1
・亡くなった方と請求する方が別世帯の場合は「生計同一についての別紙の様式」 ※2

※1 金融機関から口座の証明を受けた場合は添付の必要はありません。キャッシュカードや金融機関が発行する書類のコピー(金融機関名、支店名、口座番号、口座名義人のフリガナが確認できるもの)等で替えることもできます。また、ネット銀行については受け取りできない銀行もあるためご注意ください。

※2 亡くなった方と請求する方が同一世帯でなかった場合は、「生計同一についての別紙の様式」の添付が必要です。

手続き期限

速やかに手続きをして下さい。
年金受給権者死亡届は年金受給権者の死亡後10日以内(国民年金は14日以内)
未支給年金請求書は通常、年金受給権者死亡届と同時に出すことになります。

提出者

親族・同居者

手続きの提出先

最寄りの年金事務所または街角の年金相談センター
お近く相談・手続き窓口をさがす

手続きの提出にかかる費用

なし

手続きの提出時の注意事項

複雑な年金制度の変遷や基礎年金番号の未統合により、亡くなった本人も知らない「もらえるはずの年金」をもらっていない場合があります。 亡くなった月の未支給年金を請求する時には、亡くなった方の分かる限りの情報(職歴や旧姓など)を集めて年金事務所等の窓口にて確認をして下さい。もらってなかった未支給年金分が過去5年分(時効)+更に5年分(時効特例分)が支払われます。