相続税に関する記事

遺産分割あるある集――よくある遺産分割の疑問

被相続人、つまりあなたの家族が亡くなると、通常遺族はその財産を分けることになり、遺産はどのくらいあるのか、そしてそれをどう分けるのかについての話し合いを行うことになる(もっとも、遺言書があればこのプロセスは省略し、その内容通りに遺産を分けることもできる)。これを遺産分割協議という。 こう定義したとこ...

相続税増税――なんのために?

今年一月より相続税の基礎控除額引き下げを含めた税制改正が実施され、話題を呼んでいる。 ところが、海を越えた英国では、逆に減税が行われる見込みなのをご存じだろうか。 英財務相は近く相続税の課税最低限を100万ポンド(148万ドル)に引き上げる方針なのだ。 課税最低限の引き上げにより、中間層の約2万世帯...

都内に一軒家をお持ちの方へ――相続税、心配していませんか?

このたびの税制改正に伴い、相続税の仕組みが大きく変わった。 これまでは5,000万円に(法定相続人の数)×1,000万円を足した額が相続財産から控除されていたのが、今年一月からは3,000万円に(法定相続人の数)×600万円を足した金額しか控除されなくなる。 そこで、「もしかしたら自分も税金を払うこ...

エゴイストは得をして、正直者は損をする?後悔する遺産の分け方

前回は遺産の総額を手早く、簡単に把握する方法を三回にわたってご紹介した。今回はいよいよそうして明らかになった財産をどうやって分けるかについて考えてみよう。 はじめに、次のようなケースを考えてほしい。 都内に住む拳法家、玲が同居の父を亡くしたのは今年一月のこと。 健啖家で足腰も達者だった父は、近く行わ...

今からできる、事業承継の準備

我が国の高齢化が叫ばれるようになって久しいが、内閣府の調べでは2013年現在で高齢者人口(65歳以上)は、約3,190万人と過去最高を記録し、人口の4分の1以上を高齢者が占めている。 経営者が高齢化すると、新しいビジネスモデルを変化し、時代の変化についていくことが難しくなったり、後継者を選出・教育す...

今がチャンス!お金をかけずに事業継承する方法

事業承継と税金 大手家具メーカー大塚家具が代表者をめぐって紛糾する中、一部の企業オーナーは一抹の不安を覚えられたかもしれない。 自分の事業継承は大丈夫だろうか、と。 もちろん、大塚親子のケースほど大ごとになるのはまれだろう。 しかし、遺産相続で遺族間のもめ事が絶えないように、事業承継においても単に経...

子供のためを思ってやったのに……恨みを買う名義預金

名義預金が招いた悲惨なお話 先祖代々の拳法を受け継ぐアスリートのK志郎は父R健を亡くし、彼の遺産を相続することになった。 資産家でもあった父の遺産は億に達するほどだったが、K志郎は四人兄弟の末っ子であるため受け取る額も四等分(全財産を我が物にしようとする野望の持ち主はいなかった)。 「俺の相続財産は...

遺産分割の話し合いが進まなくて困ったら

話し合いがまとまらない三大パターン 被相続人が亡くなり、葬儀など死後の儀式を一通り済ませた後決めなくてはならないのが、故人の財産をどう処分するかということ。 これについて相続人が話し合うことを遺産分割協議というのだが、厄介なルールがいくつかある。 遺産分割協議には相続人、つまり相続資格のある遺族や、...