相続手続

「遺産分割、もめる原因と対策③」

遺産分割でもめることが多い原因としては、親子やきょうだい間で意見の対立や立場の違いがあることがあげられる。兄弟は通常生まれた時期も状況も異なっており、その後の親子関係も各人各様だ。たとえば、長男は大学へ進学し、学費を両親に負担してもらったものの、二男は高校卒業後ただ地位就職し、特に援助を得ることなく暮らしてきたというように、金銭面での親子関係の差は年齢を重ねるに従って拡大してゆく。

 

兄弟がもめると、互いに相手が優遇されている部分を狙って集中攻撃する傾向がある。そこで、相手がそう出るならこっちも、という応酬が続き、泥仕合の様相を呈してしまうことになりかねない。

 

また、親子となるとその考え方の違いはより明確だ。それぞれの世代にはそれぞれの考え方があり、子供は親に援助してもらっている間は逆らうことができないものの、前者はただ唯々諾々と親の言うことに従うわけではなく、自分なりの観点を持っている。親元を離れ、独立するとそれが噴出し、自分が良かれと思う行動をとるのだが、それが親の価値観と合致せず、意見の対立を生んでしまうという問題が目立つようだ。

 

このような骨肉の争いを防ぐうえで重要となるのが、信頼関係の構築だ。といっても、これは難しい話ではない。相続でいえば、普段から遺産をどうするか、自分はどのような財産を受け取りたいのかといったことをきょうだい間で話し合ったり、自分の財産梯子どう処分してほしいかを親は子に伝えるなどして、被相続人が健在なうちから相続について考え、話し合っておくことが望まれる。土壇場で話し合いをするとなると気持ちの焦りや感情の高ぶりもあって、議論が感情のぶつけ合いとなってしまう可能性がある。信頼家関係は一朝一夕で身につくものではない以上、たとえ歩みは遅くても、着実に歩を進めておく必要があるだろう。

 

 

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